大好きな本と快適に暮らす 風通しのよい和モダンの家＜江別・中古住宅リノベ＞

＜POINT:天井までの大型書棚＞
壁全面に書棚が並ぶ書斎は小さな図書館の趣き。踏み台に乗ってもなお高い最上段は、思い出の品を飾る棚に

蔵書約6,000冊をいかによい状態で保つかにプランニングの多くを費やしたO邸。
中古マンションリノベで、お二人のライフスタイルにぴったりの終の棲家が完成しました。

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書棚の板は床や建具より淡い色調にして、圧迫感を軽減

ご夫妻の書斎。仕切り壁はパネルなどを飾れるだけの最小限にした、風通しのよい開放的空間。読書や作業に集中できる2つのデスクは、お互いの顔が見えるほどよい距離感

明確な条件で物件探し、期限を定めて集中的に

揃って本好きのＯさんご夫妻は、転勤の多い仕事のため、毎回多数の本と共に引越しを繰り返していました。昨年秋、翌春の転勤が見えてきたことから、もう本を移動せずに済むような終の棲家を持とうと決め、リノベ前提で中古住宅を探し始めました。「大量の本を置ける広さ、本をカビさせない風通しのよさ、ＪＲ駅に近く転勤地に通いやすい立地が絶対条件。買い物難民になった過去があるので、運転免許を持たないわたしでも買い物に不便しない、生活しやすい環境も重要でした」と奥さまは振り返ります。
仕事始めが最も早かったＲ＆Ｒスタジオにメールで問い合わせ、物件探しも依頼しました。 プロに任せたおかげで、すぐに物件候補が見つかり、１月中旬の３日間に集中して物件巡り。５軒目で現在のマンションと出合いました。リフォーム済みの物件でご夫妻の予算より高めでしたが、交渉してもらった結果、値引きが叶ったといいます。

密なやりとりから生まれた機能重視の「和モダン」

間取りや設備については、人の暮らし以上に本の保存環境を熟考。本を楽しむ書斎を確保し、寝室を含め居室はなくてよいとの要望から、ユニークな間取りが生まれました。結婚以来、床に布団を敷き、折り畳みのちゃぶ台で食事をし、コンパクトな暮らしをしてきたご夫妻にとって、寝室兼和室のリビングは自然な空間でした。最も時間をかけて密にやりとりした内装は、畳に座って暮らすライフスタイルから、Ｒ＆Ｒスタジオの提案で「和モダン」に。「畳敷きのリビングが小上がりだったり、キッチンの壁面にタイルが使われていたりと、思いもよらない設計でした」と奥さま。

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リビングは畳敷きの小上がり。ハイクラスの旅館の客室を思わせる上品さとくつろぎ感があります。廊下の書棚の進路の2つの経路で心地よい風が流れます

ダイニングテーブルと座卓は同じ高さ。単体でも2つ並べても、便利に使えるおしゃれなインテリアです

住んでみて初めて実感。細部まで考え抜かれた設計

実際に暮らし始めてから気づいた設計の配慮もありました。「キッチン周りのタイルを大きなものにして欲しいとお願いしたのはわたしですが、和モダンと統一感のある障子のような素敵な仕上がりは想像以上」と奥さま。また、Ｒ＆Ｒスタジオのアイデアで、ひざを痛め正座が難しくなった奥さまのため、リノベにあわせて購入したダイニングテーブルと座卓の高さが揃うように設計。座卓のご主人とテーブルの奥さまが同じ食卓を囲め、多人数で利用する来客時にも役立つしつらえです。

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住まい全体の色調に合わせたキッチンに、和紙のにじみを思わせるタイルが絶妙マッチング。背面には収納スペースをたっぷりと確保

リビングの小上がりから、本棚が両側に並ぶ回廊を抜けて書斎へ。ご夫妻の世界観が見えてくるようなしつらいです

玄関正面の廊下壁面には奥さまがお気に入りの緑のタイル。竹を意識したデザインです