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キッチンをリフォームする時、どんな素材を選ぶかで空間のイメージが大きく変わります。キチン本体の色やデザインにこだわるだけではなく、部屋全体、ダイニングルームやリビングルーム置いてある家具との相性も考えてコーディネイトしたいものです。ほんものの木「無垢材」を使ったキッチンは自然な木の色合いに加え、質感が良いので他のインテリアとの相性抜群です。木材以外にも木目調に仕上げた素材を数多く見かけますが、実際に木製キッチンと木目調の素材を比べると「質感」においては格段に木製に軍配が上がります。天然の木は見た目の良さだけではなく木に触れた時の温かみや感触が優れているからでしょう。

インテリア性が高い

木を使ったキッチンは、他の部屋とテイストを合わせやすいので家全体に統一感が生まれます。ナチュラルなイメージのカフェ風やスッキリとしたモダンなキッチンなどインテリア性の高い空間が実現できます。また、細部にもこだわってハンガーやフック、取っ手など、自分で選んだパーツを取り付けてもらう事が木材ならできます。モノが溢れやすいキッチンですが、お気に入りの食器や鍋、調理器具が木製のキッチンに置くと見栄えがします。木のキッチンはモノがおしゃれに見えるのも魅力です。


自分で選んだ真鍮製のタオルハンガーや取っ手を 取り付けることができます。

機能的なキッチンに

「キッチンはコックピット」と言われるように限られたスペースで食材の下ごしらえや調理、盛り付け、片付け、収納など様々な作業を行わなくてはなりません。キッチンリフォームを検討する時、無駄なく動ける動線を工夫することも重要です。例えば調味料の収納はコンロの近くですぐに手に取りやすい場所にあると作業がはかどります。コンロ周辺にコンセントがあればハンドブレンダーがすぐに使えます。鍋に材料を入れたまま素材を混ぜたりつぶしたりができるので便利です。加工がしやすい木材のメリットを活かして機能的なキッチンが作れます。


コンロの下にコンセントがあれば鍋に材料を入れたまま ハンドブレンダーがすぐに使えます。

自分仕様に

コンロ下の棚にキャスターを付けて可動式にすると収納棚兼用ワゴンになります。普段は鍋やフライパンを収納したり、スパイスラックとして使います。高い所のモノを取る時は踏み台にもなります。我が家のキッチンはシンクの下の床に接する板の一部を切り取って「隠し扉」を作りました。足元にある扉は全く目立ちません。この扉を開けると、床やシンク下の配管などの状況が確認できます。万が一水漏れの時には、扉からすぐに対応できるので安心です。木は加工ができるので自分仕様のキッチンが作れます。


キャスターをつけたコンロ下の収納棚 。ワゴンにも踏み台にもなります。


シンク下の木部を切り取り「隠し扉」に。 水漏れなど床や配管の状況確認ができます。

経年変化が楽しみに

木のキッチンにリフォームして10年が経ちます。完成したばかりはもちろん、年月が経った今も良い空間です。毎日を楽しみながら心地良くキッチンに立つことができています。経年変化で木の色は落ち着いて良い雰囲気になりました。古びた感じがしないのも木の良さだと感じます。リフォームを考える時、ぜひほんものの木を使ったキッチンを検討してみてください。


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