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中古住宅+リノベーション/戸建て

景色の真ん中に薪ストーブ 樹々に囲まれて暮らす <当別町・中古リノベ・戸建て>

アルティザン建築工房

メイン画像

ご主人は木と鉄のアーティスト

豊かな緑の中にたたずむ一軒家のリノベーションに向けて、Tさんご夫妻が希望したのは、土地を活かした家で暖かく、薪ストーブの設置は絶対条件。さらに、溶接の技術者であり、キャンプギアなどを制作するアーティストでもあるご主人には自分で手がけたい部分がいろいろとありました。例えばそれは、アイアンの手すりであったり、キッチン、そしてカウンターテーブル。「声をかけた数社のなかで、こちらのやりたいことに一番熱心に耳を傾けてくれて、わかってくれたのが、アルティザン建築工房の澤田さんでした」とご主人。




T邸のリノベーションは、ご主人とアルティザン建築工房がそれぞれに〝つくる〞範囲を細かく打ち合わせることから始まりました。建物の状態を調べるインスペクションも行い、構造は補強不要と確認。間取りは2階の天井を取り払って屋根裏のロフトスペースを設ける以外は、既存を活用しています。


ロフトに設けた天窓は「開けると風がよく通って気持ちがいいんです」とご夫妻

ロフトに設けた天窓は「開けると風がよく通って気持ちがいいんです」とご夫妻


薪ストーブの趣を高めるレンガ壁、林の風景

暖かな家づくりでは、断熱を補強し、主暖房はセントラル暖房ながら薪ストーブを置きたいという希望に沿って、必要な暖房量を計算。「外がマイナス25度の朝も室温は17度で、ストーブに薪をくべてまもなくすれば、1階も2階もロフトも適温になってとても快適です」とご夫妻は話します。


当別町に住む友人からの情報で見つけた築30年の家。2台分のガレージは木工と溶接のアトリエに活用しています

当別町に住む友人からの情報で見つけた築30年の家。2台分のガレージは木工と溶接のアトリエに活用しています

薪ストーブには、ソープストーンという蓄熱性の高い天然石でつくられた米国ハースストーン社のものを入れています

薪ストーブには、ソープストーンという蓄熱性の高い天然石でつくられた米国ハースストーン社のものを入れています



暖かさの確保と同時に暖房計画では、薪ストーブのある空間の趣を壊さないようにと、澤田さんが床暖房を提案。白さが目立ってしまう暖房パネルのない、居心地のよいリビングが実現しました。
薪ストーブのコーナーは磁器タイルの土間仕上げにして、背面の壁はレンガ張りに。薪ストーブの両サイドにあけられた大きな窓や上部の三角窓には、四季折々の自然があふれるように映り、ご夫妻が求めていた〝樹々に囲まれた暮らし〞を存分に味わわせてくれます。


キッチンと和室を隔てていた壁をなくしてオープンに。掘りごたつ分、高さのある和室に腰掛けてカウンターでお茶を飲んだり、おしゃべりしたり

キッチンと和室を隔てていた壁をなくしてオープンに。掘りごたつ分、高さのある和室に腰掛けてカウンターでお茶を飲んだり、おしゃべりしたり


奥さまが好きな古民家の雰囲気を和室に

アメリカから日本に来て11年という奥さまは、岩手県に住んでいた時に東北の古民家を体感し、その雰囲気やしつらいがとても好きになったといいます。
リノベーションでは、2階の和室を奥さまのリクエストに沿って古民家風に仕上げることに。掘りごたつにもできる畳スペースを板の間で囲み、市松に組んだ琉球畳はやや渋めの色を選択、床板は使い込むほどに味わいが増す濃いめの色で塗装してもらいました。さらに目線を上げれば、野地板と垂木がそのまま現れた天井や、ロフトとの境に配した格子が風情のある面持ち。「今すぐは無理だけれど、いつか京都から古い建具を取り寄せて入れたいと思っています」と奥さま。その時が訪れるのを待つかのように、以前あった壁をなくしてオープンに開放したキッチン側と廊下側には、しっかりと溝が切られた敷居と鴨居が設けられています。


渋めの色合いで古民家風に演出。古民具の建具が入ったら、趣がまたぐっと高まりそうです

渋めの色合いで古民家風に演出。古民具の建具が入ったら、趣がまたぐっと高まりそうです


和室は雰囲気を壊さないように、窓も木材でフレーミングしています

和室は雰囲気を壊さないように、窓も木材でフレーミングしています


以前は2階の天井でふさがれていた屋根裏をロフトスペースに

以前は2階の天井でふさがれていた屋根裏をロフトスペースに


露天風呂のような浴室はこの環境でこその魅力

薪ストーブにレンガ壁、窓外に広がる林の風景、ご主人製作のキャビネットやカウンターテーブルを備えたキッチン、奥さまお気に入りの古民家風の和室。ご夫妻の〝好き〞がそこここに表現された魅力的なT邸には、もうひとつ、訪れた人たちの誰もが感嘆の声を上げるスペースがあります。それが、お風呂です。「前の家は窓がもっと小さくて閉塞感がありましたが、この環境なので、窓を大きくしたら気持ちがいいだろうなと思い、提案しました」とアルティザン建築工房の澤田さん。


奥さまが調理中の動きをシミュレーションし、ご主人が製作したキッチンは使いやすいことこの上なしです

奥さまが調理中の動きをシミュレーションし、ご主人が製作したキッチンは使いやすいことこの上なしです

節穴がいい味を出しているチークの一枚板カウンターやミーレの食洗機が入ったキッチンも、ご主人の製作

節穴がいい味を出しているチークの一枚板カウンターやミーレの食洗機が入ったキッチンも、ご主人の製作



建具がほとんどなくオープンにつながっているT邸

建具がほとんどなくオープンにつながっているT邸

設計者も自慢の、露天風呂のように景色を楽しめるお風呂

設計者も自慢の、露天風呂のように景色を楽しめるお風呂

洗面カウンターは洗濯時にも仮置きや衣類を畳んだりで何かと重宝

洗面カウンターは洗濯時にも仮置きや衣類を畳んだりで何かと重宝


2方向にあけられた窓からは臨場感たっぷりに外の風景が飛び込んできて、まさに露天風呂感覚です。その上、磁器タイルを敷いた洗い場は床暖房入りで冬も暖か。浴槽の縁と天井に使われたヒノキが立ちのぼる湯気に誘われて香りを放ちます。「いろいろ提案してもらったおかげで、いい家ができました」と話すご夫妻。「いえいえ、Tさんのお住まいはご夫妻とぼくらの合作です」と返す澤田さん。
会話の端々に見える同じ〝つくり手〞としての共鳴。人と人とのいい関係性が、「こう暮らしたい」というご夫妻の想いに叶ったいいリノベーションに結びついた。そう感じさせてくれるT邸です。




Data

  • 築年数:築30年
  • 種別・構造:木造+RC混構造2階建て+車庫
  • 床面積:1階128.79㎡  2階66.02㎡(増築4.26㎡) 車庫29.16㎡
  • 工期:約5ヵ月
  • リフォーム費用:~2,400万円
  • プランドゥリフォーム vol.40号 掲載

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