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今回は身体のリフォームをしっぱいしないで完遂するために脳と神経の働きという心理学・生理学的な視点からお話ししたいと思います。



 
あなたの身体を変えたい本当の目的は何でしょう?
挫折せずに、困難を乗り越え目標を上手くクリアしていくためにはここをとことん突き詰め明確にしていく事が最も大切となります。


ひとが行動をするときには意識するしないに関わらず必ず動機があります。
例えば、「半年後までに10キロダイエットする」などの目標を立てたとします。その目標の先には、夏に着たい服がある、キレイな体になりたい、など真の目的が隠れています。さらに深層心理を探ると、その服を着て誰かに褒めてもらいたい、あるいは今着ている服に飽きてきている。などその動機となる心の状態がさらに隠れているはずです。
そして、その動機はポジティブに満ちた動機か、ネガティブに囚われた動機かの2つに大別することが出来ます。
例をダイエットであげると、痩せてキレイな自分でいると嬉しくなる(ポジティブ)、太ったままの自分でいると嫌な気分になる(ネガティブ)などです。ちなみに目標を立てられない、あるいは諦めてしまう一つの心理として(まあこのままでいいや)というポジティブでもネガティブでもない状態もあります。


 
なぜ、はじめに動機を探るのが大切かというと、目標を実現するための行動とそこから得る感情や思考パターンもこのポジティブかネガティブかによって大きく変えられるからです。


ダイエットの一環として毎日のジョギングというプランを立てたとします。
ネガティブな動機の場合、太っている嫌いな自分から逃げるための手段となるため、脳は自分に鞭を打つ苦行と勝手に判断します。逆にポジティブな動機の場合は痩せたきれいな自分にどんどん近づいているという、明るくワクワクしているような状態になります。同じ行動をとっていても脳の中で起きている現象は正反対です。これは深層心理にある動機によって、生成される脳内の神経伝達物質(脳内ホルモン)が別のものだからです。


ネガティブと判断された場合は俗にいストレスホルモンのノルアドレナリン、ポジティブと判断された場合は快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンという物質がそれぞれ分泌され、脳内はもちろん、全身いたるところに与える影響を与えます。ネガティブパターンの場合は毎日が苦痛との戦いになり、精神的消耗が大きく、身体の回復もしにくく、日常生活にも心身に疲れを残したりします。ポジティブパターンの場合は意欲や爽快感などが湧き出て日常生活でも集中力が増すなど良い影響が表れてきます。


 
一つの目標に向かい同じ行動をしているのに、脳や全身に与える影響が異なるのなら結果として得られる効果も違ったものになります。


目標を上手く達成できても(ダイエットに成功しても)ネガティブな動機の場合は行動が苦行だったのですから、終わったとたんリバウンドしやすくせっかく獲得した健康的な習慣も遠ざけたい苦しかった思い出になっています。一方、ポジティブな動機の場合はワクワクした行動の結果で目標達成できているので、多少の困難があったとしても楽しく感じられ、健康的な結果だけではなく、その行動過程も面白い希望に満ちたものと記憶されてる訳ですから、その後も良い習慣を無理なく継続させやすくしてくれます。


 
行動を開始する前の隠された動機が違うだけで、全てといっていいくらい経験の内容や結果に違いが出るのです。


もし、今まで身体のリフォームはもちろん、目標達成が出来ていないことが多かったのなら初めの動機にネガティブが隠れていたのかもしれません。
目標設定をした際に、動機を探りポジティブなものに置き換えることで今までとは違う経験と結果を得られるかもしれません。スタートするには良い季節です。ぜひご自身の心の奥底と対話しポジティブなスタートを切ってみてください。


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