リフォーム基礎情報
世代別リフォーム <40代>
世代が違えば、ライフスタイルも当然異なってきます。
また、同じ夫婦・家族でも年齢を経ることで暮らしや価値観に変化が生じるもの。
それぞれの世代がどんな住まいを求め、どんなリフォーム&リノベーションにたどりついたのか。
同じ世代や境遇にある読者の方なら共感できることも多いはず。
参考にしていただけること満載の今特集、じっくり読んで見て、あなたのリフォームにお役立てください。
親子関係を円滑にする間取り・動線
40代の世帯主であれば、子供は中学生から高校生くらいでしょうか。リフォームの動機には「子供部屋がほしい」のウェイトが大きいかもしれません。
小学校高学年くらいから中学生にかけては、生活空間の中で適当に親と距離をとって、心理的な自立を促す時期。そして高校生は、個を確立して大人への入り口に近づく時期。難しさもはらむ思春期、どんなリフォームで成長を助けましょうか。
施主の声から
「クローゼットがすごく広くて、モノが何でも入るところがいい」
「ドレッサーは寝室ではなく、家事動線上にあるほうが使いやすい」
「インテリアテイストは、(気に入っていた旧宅と)同じ感じに」
収納はリフォームの永遠のテーマですが、おそらく世帯主40代にとってもっとも切実なのではないでしょうか。というのも、子供が中高生くらいになると、もう大人と同じくらいにたくさんの物を持っていますから。衣類や靴、大小の趣味用具など、増えゆく物のコントロールが暮らし心地に関わってきます。
快適さ、美しさ、便利さを追求するリフォームを、もっと自由な発案で、もっと柔軟な発想で楽しみましょう。住まいづくりの常識や定石から、いったん離れてみると、問題解決の答えが早く見つかるかもしれません。かなりの難題もこなす力量を多くのリフォーム会社は持っています。
合理性や機能はもちろん大切ですが、ただ便利さや広さだけに終わらない、余裕を感じさせるリフォームにしたいものです。例えば、床や壁、ドア、照明など、一つひとつの部材にまで個性や趣味を光らせてみてはどうでしょうか。細かなところへの目配りで、空間の質はぐんと高まります。
◆個室を“孤”室にしない
子供部屋にありがちな配置といえば、戸建てなら居間を通らずに行ける2階のひと間、マンションならリビングから離れた洋室。40代のリフォームでは、この辺から見直しを検討してはどうでしょうか。
中高生になると、独立性の高い部屋を求めるでしょう。その希望を尊重しても、帰宅後、家族の誰とも顔を合わせずに自室へ直行、というのは避けたいものです。個室が〝孤室"にならないような動線の配慮が大切です。
◆オープンな場所で勉強
親としては、勉強部屋との期待を込めてのリフォーム。集中力があって、時間の使い方が上手な子どもなら、個室で心配ないでしょう。
ただ、そうでないケースもあります。
放課後、すぐに帰宅せず、学校の自習室や図書館で勉強してから帰る高校生が、けっこう多いと聞きます。家に帰れば、きっと立派な自室があるのでしょうが、漫画や音楽、DVDにインターネット、ケータイやスマホ、たぶん好きなものに囲まれ過ぎて、勉強に集中しにくいのかもしれません。
やや発想を変えて、高校生の彼らが選んだ場所――自習室や図書館――の特徴をリフォームに取り込んでみるのも悪くないプランです。
つまり、オープンな空間で、周囲に適当に人の気配や動きがあり、少しくらい他人の話声が聞こえてもかまわない場所。すると、これは20~30代のリフォームで提案した「勉強スペース」に似てきます。
◆動線改善でゆとりの時間
専業主婦世帯761万に対して、共働き世帯は1078万。子どもに手がかからなくなったので、夫婦でフルタイム勤務、あるいは妻がパートタイム、という40代の世帯主も少なくないのでは。
働くママが切に求めるのは「時間のゆとり」でしょう。となれば、リフォームでは家事動線・生活動線の見直しが必須です。日常の無駄な動きを減らすことで、わずかずつでも時間がつくれます。気持ちに余裕ができます。
また「自分の時間」と「家族との時間」を増やしたい、という希望も強いはず。家族それぞれが、思い思いのことをしながら集える間取りが、その希望をかなえることになります。先に述べた、中高生の「勉強スペース」も、その一例と考えることができます。
ただでさえ親子の会話が少なくなりがちな年頃ですが、中学校・高校卒業後の進路選択など、日頃から話しておきたい大切なことがあります。リラックスした雰囲気で顔を合わせながら、ちょっとした機会に、なにげなく、でも、しっかりと意思を確かめ合う――そんな時間が自然と生まれるのが、40代のリフォームのひとつの理想と言えましょう。
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