実家リノベ・その他／戸建て・マンション

母は暖かさに感激、子世帯は千客万来＜北広島・実家リノベ＞

アルティザン建築工房

　リノベーションのきっかけは、３年前に行った子世帯リビングの拡張に伴うリフォームでした。下地部分に気密シートを貼ったおかげで以前より暖かくなり、それだけにお母さまの寝室の寒さが気がかりに。そこで、思い切って全面的に家を見直すことにしました。
　「お正月のおせち料理なんかは私の寝室に置いておくと、寒くてちょうどいい感じでした」と笑うお母さま。車庫だった部分を改装して寝室にしていましたが、断熱があまり効いていない状態で、冬の寒さに耐えかねて母は別室で就寝。足が冷たくてつま先立ちで動くこともあったそうですが、的確に断熱改修された新しい我が家は「トイレも玄関も、１階はほとんど開けっ放しでも暖かいですね」と驚くほどの快適さ。

リビングにはミニキッチンも設けて。対面式なので、奥様はお友達や家族との会話を楽しみながらお茶入れができます

エレキギターにCD、パソコン、カメラ、ミニカー、スノースクートとお道具いっぱいのご主人の書斎。「リビングにはみ出さないように」という奥さまとの約束もきっちり守って

　間取り面では、１階は暗かったキッチンの場所を変えて明るい対面式にしたほか、浴室は1.5倍の広さにし、ユーティリティも倍以上の広さで冬の室内干しもラクラク。トイレも広くなり、玄関横には便利なシューズロークを備えました。
　家族の食事は１階のダイニング・キッチンでしますが、子世帯の2階リビングにもちょっとしたお茶入れなどができるミニキッチンを設置。そのリビングを中心に、子供部屋、寝室、そして多趣味でモノが多いご主人の書斎が配置されています。簡易とはいえ防音も施された書斎は、自分の世界に浸れる、ご主人のお気に入り。

布団派のFさんご夫妻のた、布団を敷くスペースを腰掛けの高さに上げ、下部全域を収納に。

スノーボードやキャンプ用品なども仕舞えます

冬は凍えるほど寒かったお母さまの寝室も、すっかり暖かく快適になりました。ベッドサイドの壁クロスは、メモなどがすぐに貼れるマグネットタイプです

　ゆったりひろくなったお風呂にはスピーカーを設置して、音楽を聴けるように。そのお風呂からは息子さんとお友達の賑やかな声が聞こえてくることも。実は、リノベーション後、来客が増えたF邸。特に息子さんの場合は、数人での「お泊まり」がほぼ毎週のようにあるという人気ぶりです。
　暖かくて、家族それぞれに居心地のいい空間が生まれたF邸のリノベーション。２階リビングの羽目板天井や造作の建具など、アルティザン建築工房のセンスに任せたデザインも細部まで心地よく、家族の暮らしを優しく包んでいました。