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リフォーム戸建て

木の感触に包まれて暮らしたい。両親の想いを継いだ無垢材の家<函館・リフォーム>

東商建設

無垢材を活かしつつ、暖かくて地震にも強い高性能なバリアフリー住宅へ実家をリノベーション。施工は函館の東商建設。

<POINT>床下に使われていた杉材を活用
間取りは変えずに和室を洋室に変え、ご両親の寝室以外は建具を取り払ってオープンなLDK空間に

37年前、林業に携わるお父さまが道南杉や檜など地元の木材を使い、愛情込めて建てた家を、高性能なバリアフリー住宅へ。無垢材を活かしつつ、暖かくて地震にも強い家に生まれ変わりました。


無垢材を活かしつつ、暖かくて地震にも強い高性能なバリアフリー住宅へ実家をリノベーション。施工は函館の東商建設。

居間と台所の間にあった壁を壊し、リビングまで見通せる対面キッチンに

無垢材を活かしつつ、暖かくて地震にも強い高性能なバリアフリー住宅へ実家をリノベーション。施工は函館の東商建設。

リビングに取り込んだ元和室に続く広縁は障子戸を再利用。ご両親にとってなじみのある和の意匠が残されました


冬は窓が凍るほどの寒さ。段差もあちらこちらに


北斗市にお住まいのYさんが、リフォームを具体的に進めようと考えたのは、高齢なご両親への負担が気にかかっていたからです。「両親が大切にしてきた家で、100年は持つくらい、しっかりしたいい木材を使っていましたが、37年前に建てたものなので断熱が効いていなくて、冬の寒さは薪ストーブをフル稼働しても追いつかない状態で、窓が凍るほど。間取りも和室中心で、全部を使い切れていませんでしたし、敷居などあちこちに2㎝程度の微妙な段差がありました」とご主人。 冬の寒さは、例えばお風呂に入るにも、午後3時頃から石油ストーブを焚いて辺りを暖めておかないと、夜に入れないくらい。また、80代になられるお父さまは足を引きずって歩くようになったため、敷居などに足先をぶつけることが多くなり、転倒の危険も感じていました。
リフォームでは、ご両親の「木の家で暮らしたい」という想いを第一に、使える木材は極力活かすことが前提となりました。函館の東商建設に依頼を決めたのは、断熱・気密・耐震など住宅性能の高さはもちろん、木材にこだわった家を建ててくれる会社だと感じたからといいます。


無垢材を活かしつつ、暖かくて地震にも強い高性能なバリアフリー住宅へ実家をリノベーション。施工は函館の東商建設。

暖房はリビングのストーブ1台。以前より使う薪の量が少ないのに、2階まで全体に暖かです

両親が住み慣れている間取りは変えずに、LDKを広く開放的に

「木材は一部を取り替えましたが、思っていたよりも傷んでいなくて、活かせるものが多くありました。檜が使われていて、基礎が高かったのもよかったようです。床下に湿気がなく、乾いていましたからね。林業という仕事柄、木のことをよく理解して建てていたんだと思います」とご主人。お父さまの目利きぶりに、あらためて感心された様子です。 断熱は、壁と床に厚さ105㎜と150㎜の高性能グラスウール+一部現場発泡ウレタン、天井にロックウール300㎜を施工し、窓はすべてLow-Eペアガラスのサッシに。薪ストーブ1台で家中が暖まる計算です。
間取りは使い慣れた動線を変えないことを重視し、トイレの位置が以前よりご両親の寝室に若干近くなったくらいで、ほぼ変更していません。ただし、和室はすべてフローリングの洋室に。布団の上げ下げが大変になっていたこともあり、ご両親もベッド生活に変わることになりました。また、縁側付きの元和室は建具をなくしてリビングの一部に取り込み、居間と台所を隔てていた壁を壊して、キッチン、ダイニング、リビングがL字でつながる開放的な空間にしています。「間取りは同じでも、広さの感じ方が全然違います」とご主人。すべての部屋をムダなく有効に使いたいという希望も叶いました。


無垢材を活かしつつ、暖かくて地震にも強い高性能なバリアフリー住宅へ実家をリノベーション。施工は函館の東商建設。

床用に調達した道南産の栗材を、キッチンの仕上げにも使いました。「いずれは、床と一緒に飴色になっていくはず」とご主人

無垢材を活かしつつ、暖かくて地震にも強い高性能なバリアフリー住宅へ実家をリノベーション。施工は函館の東商建設。

障子からもれる光も趣がある、昔の家のよさと新しい機能が融合したY邸

無垢材を活かしつつ、暖かくて地震にも強い高性能なバリアフリー住宅へ実家をリノベーション。施工は函館の東商建設。

<POINT>化粧梁が美しい天井
化粧梁で、天井に豊かな表情をつくった2階洋室


捨てればゴミ、使えば宝

生まれ変わった住まいの床に張っているのは、ご主人が新たに選んだ道南産の栗材です。「父親と同じように木に携わる仕事をしているので、ちょっと面白いものがいいかなと思ったんです。それで、いろいろ見せてもらったなかで、腐りにくくて丈夫な栗を選びました。タンニンが強く、だんだん飴色になっていく樹種なので、その変化も楽しもうと思っています」 栗材は、対面キッチンのダイニング側の仕上げにも活用しました。一方、天井には床下に使われていた杉材を転用。「粗木の部分も残っていて、いい味わいですよ」とうれしそうに話すご主人。木材以外では、まだ使えるキッチンセット2台を焼き肉もできる土間空間や外使いとして設置し直し、再利用することにしました。
「捨てればゴミ、使えば宝ですからね。家も同じです。骨組みは大丈夫だったので、直して使えるものなら大事に使っていこうと、リフォームすることにしました。何より、100年持つ家を最初につくってくれた親に感謝ですね」

担当スタッフ: 設計担当 小竹 元さん
土台、梁、柱など、構造にはふんだんに檜が使われていました。これらをなるべく活かすことが主題でしたので、ねじれなどを調整しながら取り組みました。窓サッシや建具の交換も37年前の寸法を調整する必要があり、手間と時間はかかりましたが、Y様に喜んでいただけたことが何よりで、うれしく思っています。


Data

  • 築年数:37年
  • 種別・構造:木造2階建て
  • 床面積:1階136.22㎡ 、2階57.96㎡(増築0.70㎡)
  • 工期:約2.5ヵ月
  • リフォーム費用:2,000万円~
  • プランドゥリフォーム vol.33号 掲載