限られたスペースで子供部屋３室を確保　創意工夫が光る！念願の住まい　<札幌・中古リノベ・マンション>

SAWAI建築工房

転勤の予定が見えてきたのを機会に、お子さんの高校進学も考えて家を持つことにしたＡさん。以前住んだことがあり、お子さんたちの友達も多く、環境も気に入っていた札幌市の物件を探しました。ねらいを定めたのは「中古の戸建て」。しかし、価格面などなかなか条件に合うものに出合えなかったといいます。
探し始めてから数ヵ月が経ったある日、１件のマンション物件がご主人の目に留まりました。交通の便など立地は申し分なく、広いルーフバルコニーがある点も気に入り、大雪のなか車を数時間走らせて内見へ。「家」が好きで本誌もよく見ていた奥さまが「この事例、いいな」と付箋を貼るとほぼ１社のものだったという、SAWAI建築工房にも連絡。内見前日という急なオファーだったにもかかわらず、一緒に見てもらうことができました。

リビング続きの子供部屋は厚手のレースで仕切れるようにしています。３人のお子さんの独立後は客間などに活用することも想定しています

壁の断熱を吹き増し、内窓をLow-Eペアガラスに交換。「冬はストーブ1台で十分に暖かです」と奥さま

将来の独立後も見すえ、３室の子供部屋をプラン

マンションの購入を決め、意中のSAWAI建築工房との「我が家づくり」がスタートしたＡさん。３人のお子さんがいるＡさんのお宅では子供部屋３室の確保は必須事項です。完成した住まいには勉強机とベッドが置かれたコンパクトな部屋が３室あり、内１室はリビング続きで、厚手のレースのカーテンで仕切れるようになっています。

奥さま　わたしたち夫婦の寝室は、当面リビング兼用です。いずれは子供たちも独立していきますから、ひとりが独立したらリビング続きの部屋にいる子は個室に移動。最終的には夫と妻でそれぞれ個室を持ち、リビング続きの部屋は客間に使うというように、ローテーションで使い方を変えていくことを考えました。

リビングとダイニング・キッチンが斜めのラインでつながったことで、「奥行きが生まれた」とご夫妻大絶賛

渋滞なく、家族全員がスムーズに使える洗面・トイレ

人数の多いご家族ならではの希望もいろいろと伝えられたようです。

奥さま　ふたりで並んで使えて掃除がしやすいフロート型の洗面と、渋滞のないトイレの造りにもこだわりました。ほかには、子供たちの友達など来客が多い家なので、玄関は横並びで靴を脱いだり履いたりできるようにしたかったし、物置がないマンションなので玄関収納と納戸を希望。玄関は思った以上に長いスペースを取っていただけて、とても使いやすく気に入っています。

スペースを広く取れない水回りはSAWAI建築工房の榎又さんの提案で壁を取り払い、洗濯スペースと脱衣、洗面をオールインワンにして視覚的な広がりを持たせています。

奥さま　脱衣や来客時にはロールスクリーンで仕切れるようになっています。あと、洗面の奥にあるトイレには榎又さんが省スペースの折れ戸を提案してくれました。おかげで誰かが洗面を使っている時も邪魔にならずにトイレに出入りできます。この提案はうれしかったですね。

「朝の渋滞が起こらないように」と希望した水回り。洗面は２人で立てて、掃除がしやすいフロート型

洗濯機を隠す腰壁以外は遮蔽物のない水回り。脱衣時や来客があった時はロールスクリーンを下げて

まるで戸建て感覚の広い玄関には、適度に目隠ししつつ光が通る格子戸を採用しました

提案を見て興奮！斜めにつながるリビングとダイニング・キッチンが絶妙

キッチンはオープンスタイルで、リビングは一番眺めのいい場所に置き、ルーフバルコニーには個室からではなく家族の共用スペースから出られるようにしたい。ご夫妻の希望を受けて試行錯誤されたプランは、感動的でもあったといいます。

奥さま　ダイニング・キッチンとリビングを分けるイメージで、ダイニングテーブルはルーフバルコニーに出入りできる窓側に置き、眺めのいい別の側に配置されたリビングとは対角線的につながる案でした。そのプランを見た時に「これだよね！」って。希望したことが叶えられている上に奥行きがあって、ちょっと興奮するくらい魅力的な空間でした。