熱交換換気も取り入れて、結露知らずの暖かな暮らし＜札幌・リフォーム・戸建て＞

中古で購入した家のセントラル暖房が3年持たずに壊れ、始まった悪戦苦闘。
結露とカビに悩まされ、ポータブルストーブ3台で冬を凌ぐ日々が続きました。

冬は息が白くなり、プチプチを窓に張る生活

　12年前、家族4人の住まいとして築20年超えのツーバイフォー住宅を購入したＮさん。念願の持ち家も3年もしないうちにセントラル暖房が機能しなくなってしまいました。
　暖房と同時に、Ｎさんご家族を悩ませたのが結露とカビです。気密性は非常に高いものの断熱性能に難がありました。

悪戦苦闘の日々が嘘のように快適に変わったN邸。以前はアルミサッシだった窓はすべてLow-Eペアガラスの樹脂サッシに変え、大幅に性能をアップしました

ツーバイフォー住宅のリノベ実績が高い会社

　下の息子さんの独立が見え、家族構成が「夫婦ふたり」に確定したことを踏まえて、リフォームを決断したＮさん。数社に相談しましたが、ツーバイフォー工法は間取りの変更がしにくいなど、柱・梁で建つ木造軸組工法に比べて制約があるため、施工経験のない会社は二の足を踏み難航。
　そんななかご夫妻の目に留まったのが、本誌プランドゥリフォームに載っていた北王の記事でした。北王ではツーバイフォー住宅のリノベーションも多く手がけており、実績は十分。初めて相談した時から話がスムーズで引き出しも多く、印象がよかったため、依頼することに決めました。
　リフォームの主題はもちろん、結露のない暖かな住まいです。「基本性能を上げて、ちゃんとした家にして欲しい」というご夫妻に対して、北王では、断熱パネルや窓、玄関ドアなど次世代省エネ建材を対象とする環境共創イニシアチブの補助金の活用を提案。現状をしっかり検証し、特に状態のひどかった2階の一部は内外両面から断熱を補強、換気システムには結露防止に有効な熱交換型を採用しました。

2階廊下にはご夫妻が趣味とする漫画本がずらり。本棚自体はご夫妻が後付けで備えました

窓側にあった広縁（インナーテラス）部分も使って、明るく広々＆収納充実のキッチンが誕生。足元には床暖房も入っています

ユーティリティは以前のお風呂と場所を入れ替えて、スペースを広げました。冬の洗濯物干しもここでラクラクです

玄関にも暖房パネルを設置。また、ドアは高断熱タイプを備えました

LDKにつながる玄関ホールの壁には、調湿機能のあるエコカラットを張って。このエコカラット自体も次世代省エネ建材の補助金の対象になっていました

灯油消費量が減ったのにどの部屋も暖かい！

以前は1階で寝起きしていたご主人も2階に自室を確保。窓の左上に見えるのが、外気を温めてから取り込む熱交換換気です

　断熱性能を表すＵＡ値（外皮平均熱貫流率）が、リフォーム前の等級2（数値0.59）から等級4（数値0.38）にランクアップし、平成25年の省エネ基準をクリアした上に、ZＥＨ基準（0.4）も達成したＮ邸。お風呂は保温性の高いタイプに入れ替え、元の和室側に移動したキッチンにはリビングとあわせて床暖房を敷設。求めていた”カビのない暖かな暮らし“ に最新機能が加わり、快適な我が家が完成しました。