好き！を盛り込んだこだわりのインテリアで心弾む２世帯の暮らし＜札幌・実家リノベ＞

大好きなカフェにヒントを得たインダストリアル風キッチン。背面の壁、天井、キッチンの腰壁は、すべて質感と柄にこだわったクロス張りです

一緒に住みながらそれぞれの好みは大切に

　１階はガレージなので、2階を母、3階をわたしたち家族の住まいにして、内装はそれぞれ自分の好みのデザインにしました。母は異国情緒あふれる雰囲気が好きなので、ヨーロピアン・オリエンタル調に。わたしたちは木とアイアンの組み合わせやタイル風の壁を取り入れた、インダストリアル・スタイルにこだわりました。

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壁クロスを活用して木とタイルの組み合わせを実現。アイアンの棚受け金具やキッチン家電を黒で統一し、イメージ通りのデザインに仕上げました

インパクトの強い輸入クロスをアクセントに取り入れて。上下で柄を変えるアイデアはヨーロッパのインテリアがお手本

限りある空間をフル活用し、3階書斎や食品庫も実現

　3階はLDKのある間取りに変えたので余裕がありません。それでも、寝室の収納を小さくしたら主人の書斎が確保できましたし、キッチン裏には食品庫もつくれました。（談）

3階子世帯は元の洋室2部屋をつなげて、広いLDKに変更。黒の照明器具やヴィンテージ感のある家具が引き立つスタイリッシュな空間です

プランニング

　リフォームの相談当初から、両世帯の間取りにもインテリアスタイルにも明確なイメージをお持ちだったＳさんご夫妻。2階浴室・洗面脱衣室は両世帯共用になるため、互いに気兼ねなく使えるように、お母さまの寝室と玄関ホール側の２方向から出入りできる動線を確保しました。
　子世帯の間取りは、キッチンから室内全体が見渡せる広いＬＤＫと寝室・子供部屋で構成。ご主人待望の書斎は寝室内にプラン。子供部屋は姉妹でゆったり使える広さで、カウンターデスクも造作しました。
　親世帯の間取りは、システムキッチンの配置で思い悩みました。お母さまの希望は、既存窓を活かした明るさ、キッチン設備の大きさ、リビングのテレビが見える向き、ストレスのない動線など多岐にわたっています。

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親子両世帯で共用する洗面脱衣室も、淡い色の壁クロス張りに。照明の明かりをほどよく広げて、柔らかな印象に

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グレーの壁や階段上がり口のガラス戸はご主人の要望。主玄関の収納のほか、ファミリー玄関にも棚を造作するなど、機能的な収納もご主人のアイデアです

インテリアは最初に選んだ輸入クロスに合わせてカラーコーディネート。柄も色もいろいろ使っているようで、統一感のある空間になりました

窓際の木製ボックスは、実はご主人お手製のストーブ目隠しカバー。暖房を使わない時期はおしゃれなインテリアに変身させるグッドアイデアです

工事・完成

　インテリアデザインで最も重視したのは壁クロス選び。色や柄によって室内空間の印象を大きく変えるからです。妥協することなく選び抜いた壁クロスは、自分たちで調達したものも合わせて約20種類。効果的に張り分けて、イメージ通りの雰囲気をつくりあげました。
　後悔はひとつもない！と胸を張っていえる自慢の我が家になりました。