お気に入りのインテリアで心も体も暖かな暮らし＜札幌・2世帯リフォーム＞

暖房パネルなどが目に入らない床暖房ですっきりとしたリビング・ダイニングが実現。足元からの暖かさにも「快適です」と、お三方ともとても満足されています

1973年に建売で購入された奥さまのご実家。3年前にお母さまが亡くなられた時、お父さまはすでに80歳を過ぎていました。
「父は耳が少し遠いくらいで元気ですが、人一倍の寂しがり屋で、身の回りのことは母が全部していたので、一人にはしておけないと思いました」と奥さま。ご主人は社宅に残り、奥さまがお父さまと暮らすという日々が続きました。 リフォームを考え始めたのは2年ほど前。古くて寒い家から別の場所に引越すことも可能ですが、それでは町内会のつきあいを楽しみにしているお父さまがかわいそう。いろいろ調べるうちに「リノベーション」に興味を持った奥さまは、築40年以上の家でも可能なのか、建築指導センターに相談。建物次第でできるとわかり、本誌などを参考に数社に声をかけ、一番話しやすく、アイデアもいろいろ出してくれたリライフに依頼することを決めました。

ペンダントライトなどは、ちょっとアンティークな雰囲気がお好きな奥さまの見立て

キッチンは奥さま好みのウェッジウッドカラーに。収納の貝殻デザインの取っ手までトータルにコーディネートされています

＜共用＞できるだけ広く、バリアフリーを希望

親子それぞれの寝室以外は、すべて共用のI邸。ご夫妻は自身の老後も見据えて、なるべく障害物のない広がりのある空間を求めました。

白いキッチンに映えるブルー基調の8種類のタイルがアクセントを添えて

洗面台は、奥さまお気に入りの鏡に合わせて造作しました

ご家族それぞれの趣味を活かした空間や仕上げ

内装材選びは奥さまが担当。食器好きということもあり、キッチンにはウェッジウッドをイメージした、品のある淡い藤色のような色合いを選択。リビング・ダイニングに柔らかなアクセントを添えています。

玄関もLDKと同様に白っぽい楚々とした印象に

１階トイレは車イスも入れる広さを希望。紫色の木が楽しげなクロスは、フィンランドの老舗・フィンレイソンのデザイン。サブウェイタイルを模したフロアとのマッチングが、とてもモダンです

＜親世帯＞お父さまの暮らしやすさを一番に考えた2階

町内会の行事に出かけるなど、社交的で外出を楽しまれるお父さまの動線は極力短くという配慮のもと、居室は階段を上がってすぐの位置に設けました。

＜子世帯＞10帖近い余裕の広さの寝室

ご夫妻の寝室はベッドが2台置ける上に、イージーチェア＆オットマンをセットしたTVコーナーもあるなど余裕の広さです。

プラモデルやラジコンが趣味のご主人と、川柳を嗜まれるお父さまが並んで座れるロングカウンター。2階ホールのオープン空間なのが「家族の気配がわかっていい」とご主人