築28年の洋風ペンションを和モダンにイメージチェンジ<ニセコ・リノベーションカフェ>
棟晶(とうしょう)

やさしい前オーナーと親身な対応の施工会社に出会えて、夢が現実に
職場結婚というTさんご夫妻は自分のカフェを持ちたいという想いがありました。学生時代にアルバイトでコーヒーを淹れる楽しさを知ったからです。夢がにわかに現実味を帯びたのは近くの町に転居後、ニセコの不動産会社を訪れた日。数年後に売却希望の物件を紹介されたのです。建物は洋風ながら、和を取り入れたデザインに変えることを検討。施工は、本誌プランドゥリフォームで見つけた棟晶に依頼しました。この会社を選んだのは、ニセコでの施工を快諾してくれ、親身になって相談に乗ってくれたからです。

流れるような天井の格子デザインが美しいカフェスペース
道南杉を活かした内外装でのんびり過ごせる空間へ
リフォームプランは、既存の間取りを残しつつ、内外装でがらりとイメージを変えることに重点を置きました。プランニング当初からTさんご夫妻は和風デザインを要望されましたが、その意図は木を活かすことにありました。木の風合いが開業コンセプトの「のどかな時間」と重なるからです。ご夫妻の意向をよく理解した担当者は、来店客の印象に残る1階カウンターとカフェの内装に、和をアレンジした格子デザインを提案。外壁の一部にも道南杉を使用しました。「シンプルながらモダン、でも、木の温かみが感じられて、とても気に入っています」と奥さま。

お子さん連れの来店も想定して、畳敷きの客室を増設。明るい色でまとめた内装は和でありながら、モダンな雰囲気も漂わせます

和のペンダント照明や北欧家具が魅力的な雰囲気をつくり出しています

前方に羊蹄山がよく見えるカフェのカウンター席。眺望のよさを優先するため、開閉しないFIX窓を選びました

2階客室は間取りをそのままに、内装材でリフレッシュ。道路に面した立地ですが、防音効果もある断熱窓が静かな室内環境を保ちます
香り高い珈琲&軽食とくつろぎの時間を用意してお客様をお出迎え
羊蹄山がよく見える絶景のロケーションの魅力を最大限に活かすため、大サイズのFIX窓を設置し、窓はすべて出窓デザインをやめて断熱性の高いLow-Eペアの樹脂サッシに交換。窓が壁とフラットにつながることで、外観がすっきりした印象になりました。「棟晶さんは最初から話をじっくり聞いてくれたので、後悔のないリフォームになりました」とご主人。晴れてオープンを迎えた「かふぇ&小さな宿 のどか」は、すぐにニセコの人気スポットとして注目を集めそうです。

珈琲に強いこだわりを持っている「かふぇ&小さな宿 のどか」

厳選した珈琲豆と高い技術で淹れる、クオリティの高い一杯が楽しめます
Data
- 床面積:1階111.79㎡・2階111.79㎡
- リフォーム費用:~1,500万
- プランドゥリフォーム vol.33 掲載
- 会社名:棟晶(とうしょう)